昼間の沸き増しで高くなるエコキュート沸き増し電気代を節約するコツ

はじめまして！「でんき節約NAVI」運営者の光熱費ソムリエ・ゆかです。ここ数年、電気代がどんどん上がっていて、オール電化のお宅では特に「エコキュートの電気代」が気になりますよね。

その中でも、昼間に急にお湯を沸かす「沸き増し」をしてしまって、請求額を見て「え、なんでこんなに高いの？」とびっくりしている方も多いんじゃないでしょうか。エコキュートは深夜の安い電気代でお湯を沸かすからお得！と聞いていたのに、いざ使い始めると、昼間に沸き増ししてしまうせいで、せっかくの節約効果が台無しになってしまうんですよ。

特に、家族が増えてお湯の使用量が増えたり、冬になってお湯の温度を上げるのに時間がかかったりすると、昼間に自動で沸き増しが始まって、電気代が高騰してしまうのが怖いところですよね。私も以前、エコキュート沸き増し電気代のせいで電気料金が跳ね上がってしまって、原因が分からず困った経験があります。節約のためにいろいろ設定をいじったけど、かえって高い電気代を払うことになったりして……。料金プランや設定、対策をしっかり理解しないと、なかなかうまくいかないものです。

でも安心してください。この記事では、私が実際に試した経験と専門知識から、なぜ昼間の沸き増しが高くなるのかという構造をわかりやすく解説し、1回の沸き増しで夜間と比べてどれくらいコスト増になるのかを具体的な金額でお伝えします。そして、今日から実践できる沸き増しを避けるための具体的な設定や対策を徹底的に解説しますよ。

この記事を最後まで読めば、あなたのエコキュート沸き増し電気代に関する疑問や不安が解消され、無駄な出費を抑えるためのヒントが見つかるかなと思います！

• 昼間に沸き増しすると電気代がなぜ高くなるのか、そのカラクリがわかります
• 1回の沸き増しで夜間と比べて具体的にいくらコスト増になるかを知ることができます
• 電気代が高騰しやすい季節や時間帯を把握し、事前に防ぐことができます
• 割高な昼間運転を完全に排除するための設定や契約の最適化戦略がわかります

昼間の沸き増しで高くなるエコキュート沸き増し電気代の構造

エコキュートの電気代が高くなる原因は、お湯の使いすぎだけではありません。実は、契約している電気料金プランの「仕組み」が大きく関係しているんですよ。まずは、この高騰の構造をしっかり理解しておくことが、節約の第一歩になります。

沸き増しで高くなる電気代の仕組みと原則

エコキュートが省エネといわれるのは、機器が高性能だからという理由だけでなく、電気代が最も安い夜間（深夜）電力を利用する前提で作られているからです。多くのオール電化向けプランでは、夜間の電気代が日中の2分の1から5分の1程度に設定されています。

しかし、「沸き増し」は、この安い夜間時間帯以外、つまり電気代が割高な昼間（ピークタイム）に追加でお湯を沸かす運転のこと。この沸き増し運転が数回行われるだけで、せっかく夜間に得たコストメリットは一気に打ち消されてしまうんです。沸き増しが電気代高騰の主な原因となるのは、夜間と昼間の電気代単価に大きな格差があることが背景にあるからなんですよ。

昼間沸き増しのコストシミュレーション：1回で約40円増

具体的な金額で見てみると、昼間の沸き増しがいかに割高かがわかります。電気代は次の計算式で決まります。

電気代の基本計算式

この電力単価が、夜間と昼間で大きく変わります。例えば、一般的なプランで、湯切れにより2.0 kWhの沸き増しが必要になった場合のコストを比較してみましょう。

ご覧の通り、わずか1回の沸き増しで、夜間の計画的な運転と比べて40円も余分なコストが発生しています。もし昼間単価が50円/kWhだったら、1回あたり70円のコスト増になることもあります。この差を意識するだけで、節約への意識がグッと高まるかなと思います。

湯切れが招く昼間の自動沸き増しを避ける方法

沸き増しは、お湯が足りなくなったときに機器が自動で始める「自動沸き増し」が原因で発生することがほとんどです。エコキュートには、過去2週間のお湯の使用量を学習して必要な量を沸かす「おまかせモード」などがありますが、急な来客や、いつもより多くお風呂やシャワーを使ったりすると、学習機能が追いつかずに湯切れしてしまいます。

湯切れを防ぐためには、家族の生活リズムが変わる時期や、大量にお湯を使う予定がある日は、事前にリモコンで「満タン」や「多め」に設定を変更しておくことが大切です。事前の対策が、割高な自動沸き増しを防ぐ一番確実な方法ですよ。

冬は電気代が特に高い？季節による効率低下の影響

冬場はエコキュートの電気代が高くなる傾向がありますが、これはお湯を使いすぎるからだけではありません。冬は外気温が低くなるため、エコキュートが空気中から熱を取り込む効率（COP）が低下します。さらに、水道水（給水）の温度自体が低くなるため、同じ量のお湯を同じ温度にするにも、夏場と比べてより多くの電気が必要になってしまうんです。

昼間料金の高さがエコキュートの電気代を左右する理由

エコキュート導入家庭の電気代高騰の根本原因は、繰り返しになりますが「昼間（ピークタイム）の単価の高さ」にあります。電力会社は、電気需要が集中する時間帯の料金を高く設定することで、利用を夜間に分散させたい意図があるんですね。この昼間の単価は、夜間の2.5倍から最大5.5倍にもなる場合があります。だからこそ、エコキュートの電気代を節約するうえで最も重要な対策は、いかなる理由があっても昼間の運転をゼロにすることに尽きます。

エコキュート沸き増し電気代をゼロにするための具体的な対策

ここからは、私自身が実践している、沸き増しによる無駄な出費を完全に防ぐための具体的な設定と運用方法を解説します。設定一つで電気代は大きく変わりますから、ぜひ試してみてくださいね。

電気代が高い時間帯の沸き上げをやめるピークカット設定

昼間の高額な電気代を避けるための、最も強力な設定が「ピークカット機能」です。これは、お客様が契約している電力プランの中で、電気代が高い時間帯には、機器が自動で沸き増しをしないように設定する機能のこと。ほとんどのエコキュートに搭載されています。

必ずご自身の電力契約の「高単価な時間帯」を確認し、その時間帯とエコキュートの設定が完全に一致しているかチェックしましょう。

この設定が曖昧だと、わずか数分の昼間運転で、その日のコスト削減効果が吹っ飛んでしまうので、最優先で確認してほしいポイントです。

沸き上げ温度や湯量を調整する節約設定と注意点

夜間の安い電力でどれだけ多くの熱を蓄えておけるかが鍵になります。湯切れを防ぐために、季節に合わせて沸き上げ量を変えるのが賢い方法ですよ。

季節別！おすすめの沸き上げ設定

• 冬場：外気温が低くお湯の使用量も増えるため、迷わず「多め」や「満タン」モードに設定し、夜間のうちにたっぷりと熱を蓄えておくことをおすすめします。昼間の沸き増しリスクを減らすことが最優先です。
• 夏場：お湯の使用量が減るため、「おまかせ」や「省エネモード」に戻し、必要以上の沸き上げを避けることで、電気代の節約につながります。

また、沸き上げ温度は、メーカー推奨の範囲（一般的に65℃～85℃程度）で、湯切れしない最低限の温度に設定するのが基本です。

追い焚きよりお得？高温足し湯がお風呂の電気代を抑える

お風呂のお湯が冷めたときに、ついつい「追い焚き（自動保温や再加熱）」を使ってしまいがちですが、これも電気代を上げてしまう原因になることがあります。追い焚きは、浴槽のお湯を温め直すために、またヒートポンプを稼働させることがあるからです。

最も推奨される節約テクニックは、リモコンにある「高温足し湯」機能の優先利用です。これは、夜間に沸かした安くて熱いお湯を貯湯タンクから直接浴槽に足すため、最も効率的かつ安価にお風呂の温度を維持する方法です。もし自動保温機能を使っている場合は、極力オフにして、冷めたら高温足し湯を使う習慣をつけましょう。

太陽光発電があるなら昼間の沸き増しはアリ？

太陽光発電（PV）システムを導入しているお宅は、昼間の沸き増しに対する考え方が変わってきます。なぜなら、沸き増しに必要な電気を、高い単価で購入するのではなく、自分で発電した電気（自家消費）でまかなえるからです。

売電単価よりも深夜電力単価の方が安い場合は、夜間に集中して沸かす方が経済的です。しかし、一般的な昼間の買電単価（例えば40円/kWh）を回避できるのであれば、太陽光の電力を使って沸き増しをする機能（メーカーによっては「おひさまシフト」などと呼ばれます）を活用することは、非常に有効なコスト削減戦略になります。

契約プランの見直しと夜間割引の賢い活用方法

エコキュートの経済性を最大限に引き出すためには、契約している電気料金プランが本当にオール電化に最適化されているかを、定期的にチェックすることが不可欠です。夜間単価が15円前後と大幅に安くなる夜間割安プラン（例：関西電力の「はぴeタイムR」、中部電力の「スマートライフプラン」など）を選ぶことが大前提です。

正確な情報は、必ずご契約中の電力会社の公式サイトで確認するようにしてください。

長期不在時の休止モードで待機電力の節約

数日間〜数週間など、長期間自宅を留守にすることが確定している場合は、リモコンの「休止モード」や「お出かけモード」を積極的に活用しましょう。これにより、エコキュートが待機している間にかかる電力や、学習機能による不要な自動沸き上げを防ぐことができます。

ただし、冬季の極端な寒冷地では、凍結防止のために通電を維持する必要がある場合もありますので、取扱説明書を確認してくださいね。休止モードからの再利用時には、タンク内の水を入れ替えるなどの適切なメンテナンスも必要になりますよ。

エコキュート沸き増し電気代の節約につながる最終チェック

エコキュートの電気代が高くなる主な原因は、機器の故障ではなく、ほとんどが「割高な昼間単価での沸き増し」にあります。エコキュートの経済性は、高性能な機器に頼るのではなく、夜間の低単価電力を最大限に活用し、昼間の高単価運転を完全に排除するという運用戦略にかかっているんですよ。

電気代が高くなったな、と感じたら、まずチェックすべきは次の2点です。

• ピークカット設定：昼間の電気代が高い時間帯は、絶対に沸き増ししない設定になっているか。
• 季節の設定：特に冬場は「多め」や「満タン」モードにして、夜間の沸き上げ量を増やしているか。

これらの設定を見直し、電力プランの時間帯と運用を完全に一致させることで、突発的なエコキュート沸き増し電気代の高騰を回避し、オール電化のメリットを最大限に享受できますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました！また節約のお話でお会いしましょう。